【スマホで見る・聴く】展示ガイド

ヒストリーゾーン

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虫歯車

虫歯車
虫歯車

江戸時代の日本では夜明けと日暮れを基準とする不定時法が使われていました。

昼と夜をそれぞれ六等分して一刻としました。
一刻の長さは約2時間ですが、昼と夜とで一刻の長さが異なり、季節によっても変わります。
和時計では年に24回、二十四節気に一刻の長さを人手で調整していましたが、万年時計は自動で一刻の長さを変化させており、人手による調整は不要でした。
この機能のキーとなる部品が虫歯車です。
日中の一刻の長さは夏至に向かって長くなり、冬至に向かって短くなります。
つまり、夏至、冬至を境に機械の動きが反転する(逆方向となる)機構が必要となります。
それを実現したのが、虫歯車です。
展示場にある「虫歯車の動作」ボタンを押してみて下さい。
実際の機構の動きがわかります。

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