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世界最大規模11MW燃料電池発電プラント

燃料電池発電プラントは、発電効率の良さで高評価を獲得。
固体高分子形燃料電池へと進化を遂げる。

世界最大規模11MW燃料電池発電プラント

第1次、第2次オイルショック以降、高い発電効率と優れた環境性を持つ「リン酸形燃料電池」は通商産業省ムーンライト計画に取り上げられ、水力、火力、原子力に次ぐ第4の発電方式として注目を集めるようになった。

当社では1960(昭和35)年代初めから基礎的な研究に取り組んでいたこともあり、1982(昭和57)年には、ムーンライト計画の火力代替用(加圧型)開発プロジェクトに参画し、1987(昭和62)年に中部電力知多第二火力発電所内に1MWプラントを設置、運転研究を実施した。当社は電力会社向けに新たな事業を開拓するため、アポロやスペースシャトルなどの宇宙船での実績があり、世界最先端の燃料電池技術を持つ米国UTC社と、当社の発電プラント技術の融合によって、1985(昭和60)年4月に合弁会社(IFC社)を設立した。

11MWリン酸形燃料電池プラントは、1991(平成3)年に東京電力の五井火力発電所に納入し、1997(平成9)年まで運転し、高い発電効率と良好な環境特性が実証された。

一方、1990(平成2)年にはオンサイト用専門会社ONSI社をIFC社と合弁で設立し、1991(平成3)年から当社が担当で製作した改質器、電気制御機器を組み込んだオンサイト用200kWリン酸形燃料電池の準商用機(PC25A)を日本以外にも、北米など世界各地に56台出荷、商用機の目標としていた4万時間の運転を達成した。さらに、コスト低減とコンパクト化に取り組んだPC25Cを1996(平成8)年より商用機として発売した。1997(平成9)年には財団法人新エネルギー財団主催の新エネ大賞(21世紀型新エネルギー機器等表彰)を受賞した。国内では病院、ホテル、ビール工場、テーマパーク、上下水道などでコージェネレーションとして運用されている。最近では、2005(平成17)年3月に開幕した愛知万博「愛・地球博」の会場内にも200kWが4台設置され、長久手会場の日本政府館に電力を供給していた。

また、1992(平成4)年からのNEDOニューサンシャイン計画に参画し、固体高分子形燃料電池(PEFC)の研究開発を開始し、1995(平成7)年には1kW級電池スタックを完成させた。ついでシステム開発にも取り組み、2000(平成12)年には、1kW級家庭用PEFCコージェネレーションシステムを開発し、2002(平成14)年から新エネルギー財団(NEF)の固体高分子形燃料電池システム実証等研究にも参画し、実用化に向けた開発を進めている。

50kw燃料電池発電実験プラントの写真
50kw燃料電池発電実験プラント

燃料電池本体の写真
燃料電池本体

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