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東芝クリーンルームファーム横須賀

東芝がつくる植物工場

ニュー・コンセプト・イノベーションの取り組みの一つとして開始した東芝の野菜作り。社内のさまざまな技術を組み合わせてクリーンな野菜をつくる植物工場「東芝クリーンルームファーム横須賀」の仕組みを松永先生に教えてもらいました。

  • * お客様や市場のニーズを捉え、グループ内の技術を横断的に融合して新たな価値創造を実践する取り組み

東芝が野菜をつくる!?

ニャンダロー:東芝が野菜を作るニャんてびっくリしました!どうしてですか?

今回の先生 研究開発統括部 マーケティング戦略室 松永範昭さん

松永先生:東芝は、エネルギー、ストレージ、ヘルスケアの3事業を通して、安心、安全、快適な社会を目指しているよね。
日本にいるとなかなか考えないけれど、世界では国や地域によって水不足や寒さなどの理由で安定して安全な作物が収穫できないところがある。食糧は生きていく上で不可欠なもの。東芝の技術を使って、安心で安全な食糧の生産に貢献できるんじゃないかと考えたんだ。

ニャンダロー:でも、東芝って電機メーカーですよね?

松永先生:確かに、食物を加工したり、保存したりする“機械”を作るイメージが強いよね。野菜そのものを生産しようと考えたのは、東芝が持つ技術力、開発力を組み合わせて検証した結果、野菜を作るための技術が全て社内にそろっていることが分かったからなんだよ。それに、超最先端技術というより、すでに商品化している製品を野菜が育ちやすいように少し変更するだけで使えるものが多いよ。

植物工場は東芝グループの技術の結集

ニャンダロー:どんな技術が使われているのかニャ。

松永先生:まず光源には、LEDと蛍光ランプを使っているよ。光の波長を植物の育成に最適化したものを製造して、1日のうち14時間点灯、10時間消灯というサイクルを基本にしている。クリーンルーム内は植物の成長に最適な温度を常に均一に保てるよう、ヒートポンプの技術を使っていて、空気はHEPAフィルターという非常に小さな目のフィルターでほこりや雑菌をろ過して外気を取り込んでいるよ。
また、工場内には、外部からちりなどが入り込まないようにクリーンルーム内の空気圧を高くしているんだけど、これは半導体製造で培ったクリーンルームの技術と同じだね。さらに、衛生のため、工場の廊下やトイレの壁には抗菌・抗ウイルス効果のある可視光応答型光触媒「ルネキャット」を塗布しているんだ。

ニャンダロー:まさに東芝の技術の結集ですね!

松永先生:まだまだあって、「水」は水道水をろ過して金属イオンを除去した不純物の無い水を作り、肥料分を加えて栽培室の棚を循環させている。手洗いや栽培機材の洗浄には、強い殺菌効果のある「電解機能水」を使っているよ。
 工場内の栽培管理や作業管理は東芝のICT技術もフルに活用しているんだよ。 温湿度計やCO2センサーなど、各種センサーからの情報をタブレット端末で把握でき、種まきや収穫などの生産工程もIT技術により管理可能にしている(図1)

図1 どんな技術が使われているの?

洗わなくても食べられる野菜

ニャンダロー:本当に東芝グループの総合力ニャんですね!今はどのくらい生産されているのですか?

松永先生:東芝クリーンルームファーム横須賀の植物工場から出荷できるのは、1日約8000株のレタスやベビーリーフだけど、現在はその20%くらいの野菜を出荷しているんだよ。野菜は種から栽培し、カットしてカップなどに詰めて出荷しているよ(図2)。

ニャンダロー:クリーンな状態で栽培された野菜なら、そのまま洗わずに食べられるんですか?

松永先生:そうなんだ。土や砂を使わず、無農薬で栽培された野菜なので、洗わずに食べることができるよ。雑菌が少ないため、一般の露地栽培の野菜よりも日持ちが良いといわれているんだ。

ニャンダロー:無農薬は安心ですね。ニャンダローも東芝が作った野菜を食べてみたいニャ。

松永先生:5月からは小向事業所や府中事業所、京浜事業所、浜川崎工場など、一部の事業場の売店でもこの東芝クリーンルームファーム横須賀で作られたカップ野菜が販売されているよ。これからもさまざまなお店で販売される計画なので、ぜひ食べてみてください。

ニャンダロー:先生、ありがとうございました。

図2 東芝の野菜ができるまで

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