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サイクロン式クリーナー「トルネオV」

フィルターレスサイクロン技術を搭載

今、注目を集めているサイクロン式のクリーナー。東芝でも使いやすさにこだわったフィルターレスの「トルネオV」が発売されました。今回は、その最新技術を東芝ホームアプライアンス クリーン技術部の鈴木先生に教えてもらいます。

フィルターレスのサイクロンを実現

ニャンダロー:新しい掃除機を探していたら、最近は「サイクロン式」が人気だと聞きました。先生、東芝の「トルネオV」もサイクロン式でしたよね。

今回の先生 東芝ホームアプライアンス クリーン技術部 鈴木 仁さん

鈴木先生:よく知ってるね、ニャンダロー君。サイクロン式クリーナーは大きく分けると2種類あって、集じん部にフィルターを使っているもの、使っていないもの(フィルターレス)に分かれるんだ。「トルネオV」はフィルターレスだね。

ニャンダロー:フィルターがあるかないかでどう違うのかニャ?

鈴木先生:まず、「サイクロン式」は、昔ながらの掃除機と違って紙パックを使わず、吸い込んだゴミをダストカップに集じんするのは知ってるかな。空気と一緒にゴミを高速で吸い込む遠心分離方式といって、ダストカップ内をぐるぐると回るサイクロン=旋回気流を作り出すんだ。そうすると、重さのあるゴミは下に、空気は上に分離するんだけれど、これだけだと微細なちりや花粉などは分離しきれないので、フィルターを設置して吸着していたんだ。(図1)フィルターは、汚れると目詰まりして吸引力が弱くなるから定期的にフィルターを掃除する必要がある。そこで、メンテナンスを簡単にするために我々が考えた技術がフィルターを使わない「バーティカルトルネードシステム」なんだ。これは2つのサイクロンを垂直統合して、2段階で遠心分離を行う技術だよ。

ニャンダロー:2つのサイクロンを垂直統合…?
2つの流れをくっつけるのかニャ?

図1 「 バーティカルトルネードシステム」はここがスゴイ!

強力な遠心力で微細なゴミも空気と分離

鈴木先生:ちょっと難しかったね。簡単にいうと、遠心分離方式で分離しきれない微細なゴミが混ざった空気を、小さな12気筒のV字型のサイクロンに分割して流し込むんだ。そうすると、ダストカップ内より速い旋回気流が発生して、その旋回気流により強力な遠心力を生み出し、微細なゴミもほとんど分離できるようになった。それによりフィルターもいらなくなり、手間も大幅に減らせるようになったんだ。その他には、ダストカップ内で大きなゴミを空気と分離しながら圧縮できるようにもしているんだ。これによってゴミ捨ても簡単になったんだよ。

ニャンダロー:遠心分離しながら圧縮するなんて難しいですね。どうやって圧縮してるんですか?

鈴木先生:ダストカップ内のシェードと呼ばれる天井面に細かな穴を空けた筒型の集じん部を設置したんだ。舞ったゴミは空気と一緒に上側に逃げるという特性がある。でも、ゴミは穴を通り抜けられないからシェードに残って固まるようになっているんだ。固まったゴミは舞っていたときに比べてどんどん重くなって、最後は重力でダストカップ内に落ちるようになっているんだ。

ニャンダロー:舞ったゴミまで固めてくれるなんてすごい。お手入れ回数が減るのも魅力だニャ!

使い勝手を重視して、すべてを軽量化

鈴木先生:クリーナーは人が動かしながら使う家電だよね。だからこそ、この商品では、使い勝手を今まで以上に重視したんだ。これまでも「バーティカルトルネードシステム」のクリーナーはあったんだけど、フィルターありの製品に比べると部品が多いので、どうしても重くなりがちで、お客様からも「高機能はいいけど、重くて掃除しづらい」という声が多く寄せられていたんだ。今回、部品を減らすことには限界があったから、ホース延長管や床ブラシの素材を剛性が強くプラスチックより薄くしても使えるカーボンに変えたり、モーターを小さくしたりとヘッドから本体まで、すべてを軽量化したんだよ(図2)。さらに、ダストカップやサイクロンの部分を簡単に分解して洗えるようにして、メンテナンス機能も向上。細かい点を少しずつ改善して、高機能で小型軽量化したクリーナーが実現できたんだ。

ニャンダロー:メンテナンスが簡単になったり、小型軽量化したり、とっても使いやすくなっているんですね。先生どうもありがとうございました。

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