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IHクッキングヒーター

ニャンダロー:今年から料理教室に通っているけど、IHクッキングヒーターがいつも気になるのニャ。触っても熱くないのにどうして調理ができるんだろう?今日は東芝ホームテクノの青木先生に聞いてみます。先生よろしくお願いします。

今月の先生 東芝ホームテクノ レンジ・電化技術部 青木 政幸さん

青木先生:ニャンダローくんこんにちは。IHクッキングヒーターを使った調理では、名前にもあるIH(Induction Heating)つまり誘導加熱という原理を利用しているんだよ。

ニャ:誘導加熱?一体どういう仕組みですか?

誘導加熱の仕組み

先生:じゃあ順番に説明するね。IHクッキングヒーターの中には、加熱コイルというものが入っていて、(図1)この渦巻き状に巻いたコイルの中をプラスとマイナスを毎秒2万〜10万回の間で反転する高周波の電流を流すことによって磁力線が発生する。その発生した磁力線が鍋の中を通ることによって「渦電流」という鍋の中で流れる電流ができるんだ。この「渦電流」が鍋を流れる際にそれに反発する「抵抗」という力が働いて「ジュール熱」という熱が生まれるんだ。
その「ジュール熱」によって鍋自体が加熱され、調理が可能になるという仕組みなんだ。IH調理器具のポイントは、鍋やお釜自体が加熱され調理することなんだよ。だから、IH調理器は効率が良い調理器と言われているんだ。

ニャ:磁力と電流で加熱ができるんですね。でも電熱線や電子レンジとは違うのですか?

先生:同じ電気をつかうものでも、仕組みは違うんだ。電熱線は電熱線そのものに電気を流して熱を発生させ、その熱を伝えることで加熱する器具で、電子レンジは「マイクロ波加熱」といって、電磁波を使い水分子に働きかけて発熱する仕組みなんだ。だからちょっと違うものなんだよ。

図1:IHクッキングヒーターの仕組み

スピーディーな温度調節とムラのない均等加熱

ニャ:じゃあIHで調理温度の設定ができるのはどういう仕組みですか?

先生:ガラストッププレートの下には温度を感知する光センサーがついていて、直接鍋底の温度を赤外線により感知して、電流量をコントロールしているんだ。電流量をコントロールすることで鍋自体の発熱量を自在に操り、適温での加熱調理ができるんだよ。(図2)さらにデジタルシグナルプロセッサー(DSP)といって、温度センサーなどからの情報を高速で処理するマイコンが入っていて、それをインバーターとつなぐことで素早く電流量をコントロールできる。これらの働きによって10oCごとの細やかな温度調節が可能になったり、強火でシャキッと炒め物をするときの鍋振り調理に対応できるんだ。鍋を離したり、置いたりしたときにわずか0.9秒でDSPが反応し、電流量をコントロールするから、調理していたフライパンが冷めることが無いんだよ。このようにIHクッキングヒーターは温度が変化してもすぐに適温に調節してくれるから、皆さんの調理をサポートしているよ。

他にもコイルの配置にも秘密があるよ。コイルから発生する磁力は束になる性質があって、一重のコイルだと熱が1ヵ所に集中して中央部分が強めに加熱されるから焦げてしまうことがあったんだ。でも二重コイルの仕組みに変えたことで、熱が分散され鍋全体を均一に加熱することができるようになったんだ。卵焼きもとてもきれいに焼くことができるよ。

さらにIHクッキングヒーターは、電気機器ならではの特長もあるんだ。鍋自体が加熱されるので熱効率も良く、またガスコンロに比べて廃熱による上昇気流が少なく、キッチン周辺の油汚れが少ないんだ。

図2:DSPとダブルコイル

東芝こだわりのデザイン

先生:東芝はトッププレートに邪魔なフレームの無いデザインでテーブルを拭く感覚で掃除ができるなどキッチンを清潔に保ちやすい点がおすすめだよ。操作性がよくて、お手入れがしやすい「ママゴコロ」にこだわった製品づくりをしているんだ。

ニャ:IHクッキングヒーターで僕もお料理上手になれそうだニャ。先生ありがとうございました!

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