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日本初の原子力用タービン発電機

日本に初めて原子力発電の火が灯って半世紀。

日本初の原子力用タービン発電機の画像

日本初の試験用原子力発電として、日本原子力研究所(現:日本原子力研究開発機構)が米国GE社から導入した動力試験炉(12.5MW)を建設することを決定した。当社はタービン発電機を納入したほか、制御棒駆動機構を含む原子炉の制御系を担当し、発電所の建設など実務的な経験を蓄積した。この試験炉は1963(昭和38)年10月に初発電を行い、日本の原子力発電の第一歩をしるした。

翌年、GE社およびWH社が、経済性でも原子力発電は火力発電に十分太刀打ちできると発表したのを受けて、将来の石油供給に不安を感じていた先進諸国が競って導入をはじめ、日本の電力会社も米国から原子炉を導入することになった。

当社もGE社の沸騰水型原子炉(BWR)の技術を導入し、商用原子力発電所の建設を進める準備を始めた。GE社を中心とする沸騰水型原子炉(BWR)の建設には日立製作所も参加し、WH社を中心とする加圧水型原子炉(PWR)を製作するグループには三菱グループが参加した。

日本初の大型商用原子力発電所として、1966(昭和41)年4月に着工された敦賀発電所(357MW)は、GE社がターンキー契約で建設を行い、当社が格納容器、タービン補機の製作を担当したほか、プラント建設にも参加した。1970(昭和45)年3月に運転を開始し、世界最短工期などの成果は高く評価された。また敦賀発電所と同じくGE社から輸入された福島第一原子力発電所1号機(460MW)の建設にあたって、当社は原子力圧力容器、炉内機器などの原子炉系設備を分担製作し、敦賀発電所の製作経験と合わせて発電所全体の設備経験を習得した。

さらに、福島第一原子力発電所2号機(784MW)は、GE社が原子炉およびタービン発電機の主機を供給、当社はBOP機器(Balance of Plant)を製作し、納入したほか、配管、配線工事を含む全プラントの据え付けを担当した。この2号機は1974(昭和49)年7月に全出力運転試験を完了し、発電を開始した。また、3号機および5号機は、同2号機と同容量、同一設計で、ともに当社が主契約者としてプラント建設から製作、試運転まで担当し、国産プラントとして9割以上の機器を国産化した。

当社は、次世代を担う改良型沸騰水型原子炉(ABWR)の開発を早くから目指しており、1975(昭和50)年には原子炉に内蔵されるインターナルポンプや改良型微調整制御棒駆動機構(FMCRD)などの採用を提案し、その開発を進めた。その後、東京電力のバックアップもあり、GE社と日立製作所の3社で共同開発を進めることになり、実証試験については国の支援を受けながら20年の歳月をかけて、原子力発電所の安全性と信頼性を追求してきた。その結果、当社、日立製作所、GE社の3社はABWRの初号機となる東京電力柏崎刈羽原子力発電所6号機と7号機を共同で建設し、1996〜7(平成8〜9)年に無事運転を開始した。

東京電力 福島第一発電所1号機の炉内構造物
東京電力 
福島第一発電所1号機の炉内構造物

日本原子力発電 敦賀発電所1号機建屋と原子炉格納容器の建設
日本原子力発電 
敦賀発電所1号機建屋と原子炉格納容器の建設

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