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日本初の単相積算電力計

電力従量料金制の切り札。
ヨーロッパ産製品にひけをとらない、純国産技術による積算電力計を開発。

日本初の単相積算電力計の画像

電力の公正な取引に使われる積算電力計。日本の計器事業は、1915(大正4)年に逓信大臣から単相積算電力計I-14形(100V5A)の型式 承認を取得し、初めて本格的なスタートを切った。

家庭用配電が日本で始まったのは1887(明治20)年のことで、1907 (明治40)年頃から電灯が普及し始めた。それに伴い電力の節約や点灯料金の公平を期すため、定額料金制から従量料金制へと変更が進められ、1910(明治43)年には電気測定法が公布され、検定制度が確立した。

当時は国産の積算電力計がなく、主に米国GE社からの輸入に頼っていた。1911(明治44)年になると東京の三田工場にメートル工場準備係を設置し、積算電力計の製造計画に着手した。

電球で技術提携をしていたGE社からC-6形、I形を輸入していたこともあり、積算電力計の技術を導入したのである。

1914(大正3)年12月には川崎工場で単相2線式積算電力計の組立を開始。翌1915(大正4)年7月7日には、単相2線式積算電力計I-14形(100V5A)の型式承認を得ることができ、9月に発売した。このI-14形はGE社の設計で、ほとんどの部品もGE社からの輸入だったので、同じ 形名で製造販売することになった。

ヨーロッパの戦火が激しくなると、外国製の積算電力計の輸入が途絶し、長らく暖めていた製造計画が実行され、5年後の1920(大正9)年には製造台数3万台を超えるまでに成長した。

欧米での戦争が終結した1921(大正10)年以降、ヨーロッパから安価な製品が大量輸入されるようになると、積算電力計は輸入品に市場を奪われ、逆境に立った。そこで日本市場に適した製品の開発を決意し、1924(大正13)年に純国産技術による最初の単相2線式積算電力計I-3形を完成。1926(大正15)年には三相3線式積算電力計D-15形を開発・製造し、品質・価格ともヨーロッパ製品と並ぶ積算電力計が誕生した。

しかし、ヨーロッパ製品の小型化・軽量化への改良があまりに急速だったため、I-3形の量産を始めたばかりであったが、ヨーロッパ製品を追い越すための新機種開発に取り組み、1929(昭和4)年に最新の角形カバー、現字形レジスター、従来の1/3という小型化・軽量化を実現した単相積算電力計I-4形を完成させた。

積算電力計D-6型
積算電力計D-6型

積算電力計の製造ライン
積算電力計の製造ライン

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