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第6回  2015年3月28日(土)

ガリレオ工房のひみつ

【NPO法人ガリレオ工房 理事】 白數哲久(昭和女子大学附属昭和小学校教諭)

 2014年度のAFTER SICENCE LABOは今回が最終回です。最後のインタビューは、理科・科学教育普及団体で、多方面で「科学を楽しく学ぶ」活動を続けている「ガリレオ工房」です。今回インタビューに答えていただいたメンバーのしらす先生は「東芝科学館」時代から講師をしてもらっています。学校の先生で、子供たちだけでなく親からのファンも多い白數(しらす)先生へ実験工房のひみつを聞いてみました!

ガリレオ工房のひみつ しらす先生のひみつ ひみつのエピソード ひみつのオススメ理科・科学 今日の工房 ぶたいウラ みらいの工房

ガリレオ工房ひみつ

みらいちゃん 今回は、ガリレオ工房のしらす先生にお話をお聞きいたします。よろしくお願いします!さっそくですが、ガリレオ工房とはどんな団体なのでしょうか?あらためてしらす先生の言葉で教えてください。

しらす先生の写真

しらす先生(以下 し):合言葉は科学の楽しさをすべての人に、というキャッチフレーズなんですけれども、大人も子供もひっくるめて“科学は楽しいよね”、“世の中は明るいよ”というふうに、科学をもって気持ちを明るくしていこうという団体です。団体の活動は幅ひろく、科学系のイベントで地域振興したり、科学ボランティアの育成もします。実験をやるだけじゃなくて、そこから科学の本質に迫れるような教材の開発。出版の仕事もその中に入ってきます。最近はテレビ番組への協力も兼ねてきています。

ガリレオ工房監修の本の写真

しらす先生がガリレオ工房に出会ったきっかけはなんですか?また、今ガリレオ工房ではどんな仕事を担当しているのでしょうか?

し:中学校のときに私に理科を教えてくれた担当の大原先生がガリレオ工房のメンバーでした。年賀状でやりとりをしていたのですが、私が小学校の教員になって理科を教えていると伝えたら、“それじゃあガリレオ工房の例会にこない?”と誘われて。今、私は東芝未来科学館さんの教室を担当していますが、他の仕事では主に出版関係の編集とか、科学館で行われているイベントの講師を探してくる仕事などです。

旧科学館では、取材を受けることもありました。ガリレオ工房についての問合せがきたりするほどでしたね。

し:私たち自身はガリレオ工房の知名度は高くないと思っていたのですが、科学の教育漫画に協力している関係で、そうしたところから徐々に知名度もあがってきたのかなと思います。そして東芝未来科学館さんのウェブサイトから名前を知った人も多いと思います。

当時はネットがまだ普及してなくて、ガリレオ工房のウェブサイトがなかったのですよね。

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しらす先生ひみつ

みらいちゃん しらす先生は今、学校の先生をしていますが、ご自身が小さい頃はどんな子供だったんですか?

し:子供のときは、カマキリとモンシロチョウを同じ虫かごにいれて見ていました。何も起こらなくて、ずっと朝まで待っていたことがありました。日が経って、なにもしなかったカマキリがようやくモンシロチョウを食べたのを見たり、そんな子供でしたね~(笑)

好奇心旺盛な子供だったんですね。そのころから理科が好きだったのでしょうか?

し:そうですね。学校では、星座の話とかは熱心に聞いていました。

去年の夏休みの自由研究大集合ではガリレオ工房の協力もありましたが、しらす先生は自由研究は何を調べましたか?気になります。

し:私のところでは自由研究はありませんでした。代わりに中学でレポートがありました。恩師が身近な植物についてレポートを書くという、ただそれだけの課題を出しました。それで、近くの植物を採集して図鑑を見て絵を書いて出したら花丸だったんです。日蔭と日向のものを分類して書いたところが良かったんですね。

植物といえば、生物の基礎ですね。生物の道に入ったきっかけは何ですか?

し:次は中2のときの、生物の進化論です。ちょうど中学生のころって、“なんで生きてるんだろう”と思う頃だと思うんですが、そこで進化論の話を聞いて生物の神秘性を知って。それから生物の道に入っていったんです。

大学では植物の研究をしていたのですか?

し:大学の先生が植物生理学の先生だったので、そこしかなかったのです。他の先生は、植物の発芽の研究をしていたのですが、私は光合成の教材開発をやりました。

そのころからずっと教育のことを考えていたんですね。ちなみに、いつから先生になろうと思っていたのですか?

し:小学校のころからです。

今、学校ではどんな先生なんですか?科学館では温和なイメージがありますが。

し:私は基本遊んでいますね。子供たちの前では業務をしない主義です。点数の採点とかもしません。極力ひまそうにする、本当は忙しいんですけど。土日仕事したり、残ったりもありますが。遊ぶのが仕事かなあと思ってるので。
遊ばないと本当のことはわからない。遊べば仲良くなれるし、いくら言葉で伝えようとしても伝わらないから。この先生は遊んでくれる、この先生は遊んでくれないで価値基準が決まる。ためになる話をしてくれる、勉強一生けん命教えてくれるもいいけど、遊んでくれるのが一番いいんじゃないかな。

教え子さんが、理科系の学部に入って、手伝いにきてくれたりもしていますね。きっと気軽にこれるような雰囲気なんでしょうね。

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ひみつエピソード

みらいちゃん ところで、最初に科学館にご登壇いただいて、最初の授業は覚えています?

し:海底火山ドレッシング(2002年6月22日)かなあ・・ご迷惑をおかけしたやつです(笑)

いわゆる火山の話だったんだけど、コーラの炭酸にお菓子をいれて・・・ぶくぶくさせて噴火させるやつですね。

し:油とお酢とジュースをつかったきれいな色の玉がうごく実験。私が自分が開発した中で珍しくこれはいけると思うものでした。ただ、準備と片付けがものすごく大変で・・

それでは、1番盛り上がった教室はなんでしたか?

し:パラシュートを飛ばした教室ですね。かなり小さい子供たちが集まったんですが、みんなが飛ばして歓声をあげた点ではとても盛り上がったかな。あと発電の実験も盛り上がりましたね。屋外で水車を使って、風車と組み合わせて発電させました。子供たちもとてもアクティブにやって盛り上がったかなあ。

前の科学館では、外にいくこともあったから飛ばし物をよくやっていましたね。

2002年 海底火山ドレッシングの写真/2009年 風力・水力・人・太陽熱で大実験の写真

し:どうしてもうまくいかなかった実験では、わくわく実験ショーで爆鳴器(ばくめいき)という、チューブのなかに水素と酸素をいれて爆発させるものがありました。本番ではなぜかうまくいかなくて、ショーを見ていたメンバーが気づいたのですが、会場が階段状になっているんです。それで、ホースが昇ってしまうから、水素の重さの問題で片側によっちゃったみたいでした。苦労しました。あと、風船を熱で飛ばしたときに、天井の照明の熱で上にいったまま落ちてこなかったりもして(笑)

2007年わくわく実験ショー 2014年飛ばないもの大集合の写真

ひみつのオススメ理科・科学

ここでちょっとブレイク!
ここではしらす先生から今お勧めの理科を聞きします。今年しらす先生が取り組みたいテーマを教えてください。

し:今きてるのは俄然青いLEDですね。ガリレオ工房にもたくさん依頼がきています。私が今年やりたいことは2つあって、小学校の先生がもっと気軽に使えそうな教材をつくりたいと思っていて、一つは月と星の実験開発。これが成功すればいいなと思っています。もう一こは電磁石の実験です。

電磁石といえばモーターづくりを思い出しますが・・?

し:モーターづくりよりももっとすごいやつです。これはもう出来上がりつつあるので、どこでお披露目しようかな、と思っています。

それは楽しみですね。科学館でも見れるといいな・・!

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今日の工房 舞台ウラ

みらいちゃん つづけて、工房の舞台裏をお聞きします。しらす先生は、教室づくりで何かこだわりがあったりしますか?

し:私がこだわっているのは、子供たちに考えさせるという部分なので、操作性の高いものを用意しています。操作性が高いというのは子供の能力で他のモノと変えられる、他の人と違うものをつくることができる。何かと何かを合わせて新しいものを生み出す、組み合わせて違うものを作れるというものです。キット化されたものは、“ここに穴があるからこことここしか組み合わせられない”となりますが、そうではなくて子供の手とか能力で変えられるものを用意することによって、ゴールが一緒じゃなくなるんです。でも科学の本質は変わらない。考えさせたいことは同じでもそこに工夫することを学ばせたい。そこが一番のこだわり。キット化されたものが悪いわけじゃないけど、ガリレオ工房が目指しているところはそこじゃないんです。“考えること“に重きを置いているんです。

しらす先生の写真

工作だけではなく、実験についても同じことが言えますか。

し:実験でも結構ハチャメチャやらせますね。材料だけ渡しておいてやり方は伝えない。じゃあここを目指してやってみよう、と。わからない子や慣れてない子には「やってみようね~がんばろうね~」しか伝えない(笑)

ガリレオ工房は最後に工作をもってくることが多くて、本当のモノを使うものが多いですね。“なんでそうなるんだ?”っていう実験をやった後に工作、という流れが特徴ですね。

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みらい工房

みらいちゃん 最後に、ガリレオ工房のみらいについてお聞きします。ずっと実験工房を担当をしてきたしらす先生に、これから活動を続けていく上で科学館に要望などがあればぜひ教えてください。

し:すこしきれいすぎることくらいかな?あとは申し分なくて、スクリーン設備とか、サポート体制、集客、ウェブサイトもすごく充実しているので。あと、この間ガリレオ工房の理事会で出たのは、前のウェブサイトで掲載していたデータが、どこかで見られたらいいな、という話がでました。今の科学館のページからデータが見れたら、いいなと思っています。我々にとっては、教室の写真などは財産なんです。

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30分にわたるインタビューはこれにて終了。しらす先生には、ガリレオ工房と科学館での思い出から今後の活動についてまで、いろいろ伺うことができました。最後に、ヒミツ・ダイスの1面に工房に参加する子供たちに向けてのしらす先生からメッセージを書いてもらいました。

「科学の楽しさをすべての人に!科学で未来を明るくしよう!」 by しらす先生

2015年3月28日

インタビューに協力してくれたしらす先生、ここまでお読みいただいたみなさんありがとうございました。

関連リンク

東芝未来科学館 〒212-8585 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地34 スマートコミュニティセンター(ラゾーナ川崎東芝ビル)2F

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