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第3回  2014年12月23日(月)

「サイコロゲーム大集合!」のひみつ

【わくわくキッズ】あべまり先生・森川先生

 今回は今年から科学館で活動を始めた「わくわくキッズ」の生み親でもあるあべまり先生にお話をお聞きします。
 あべ先生は、実は現役の小学校の先生です。今日の「サイコロゲーム大集合」の担当の森川先生も同じく学校の先生です。
 森川先生も交えてわくわくキッズとあべまり先生のひみつに迫ります!

わくわくキッズのひみつ あべまりのひみつ ひみつのエピソード ひみつのオススメ理科・科学 今日の工房 舞台ウラ みらいの工房

わくわくキッズひみつ

わくわくキッズのメンバーは全員で3人、実は今年から活動を開始したばかりで、しかもあべまり先生がつくった団体とお聞きしました!なぜ団体をつくろうと思ったのですか?

あべまり先生(以下 あ):最初にわくわくキッズをつくろうと思ったのは、科学館のKさんが声をかけてくれたことがきっかけでした。私はもともとすごく野心家なのですが、いかんせんシャイなんです。「今、いろいろな理科・算数教育の協力団体があるから、なにか作ってみたらどうですか?」って、背中をポンと押してもらってつくったのが「わくわくキッズ」です。

団体の名前には由来がありますか?とても親しみやすい名前ですよね。

あ:実は、私は理科や算数がメンバーの森川さんみたいにすごく得意というわけではありません。なので、○○サイエンスという名前はあまりしっくりきませんでした。…そのかわり、私は大学にいた頃からソーシャルスキル(*1)とか、子供たちと関わりのあることをしてきたので、“子ども”(キッズ)が入った名前にしようと思いました。それから、私は楽しいことばっかりしたいんです。準備など裏方の仕事もありますが、自分が常にわくわくしていたい!と思って、「わくわくキッズ」という名前にしました。

(*1)ソーシャルスキル…他の人と協調を保って生活をするために必要な能力のことを表し、他にもさまざまな表現方法があります。

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あべまり先生ひみつ

わくわくキッズのメンバーは一体どんな風に出会ったのでしょうか?

森川先生(以下 も):僕があるワークショップを開催して講師をしていたときに、そのお手伝いにあべまり先生が参加していたんです。そのとき、妙に食いついてくるから、「またお手伝いくる?」と聞いたら「くる!」って言ってきてくれたことが最初の“出会い“ですね。

森川先生とあべまり先生の写真

あ:3人目のメンバーのさおさんは、GEMS(*2)に参加したときに“熱くて面白い人がいる”という噂を聞いて知りました。それから、私が以前、今度学校の先生になる人向けの主任者相談会というのを開いたときに、さおけんさんも今後先生になりたい、という見通しで来てくれて、それから知り合いになりました。森川さんもそのとき来ていて、帰りに3人でGEMSの話などで盛り上がって・・・

さおけん先生の写真

(*2)GEMS(Great Explorations in Math and Science、ジェムズ)は、カリフォルニア大学バークレー校ローレンスフォール科学教育研究所を本拠地とする理科や算数の参加体験型プログラムのこと、またはその研究所のことです。

3人とも先生つながりで出会ったんですね。ちなみに、お二人は、小学校ではどんな先生だといわれますか?お友達みたいな先生ですか?

あべまり先生の写真

あ:そうですね、怒ると怖いとは言われますね。もうお友達なんて呼べないと思います(笑)。あだ名も“あべまり“じゃなくて、ちゃんと“あべまり先生”と呼ばれています。あと、顔が面白いって言われます。えーっ!とか(驚いた顔とか)、よく顔が動くって言われます。私は顔がうるさいんです(笑)。それから、ときどき算数のクイズや、科学を用いた手品をするので変わった先生だと思われているかと。

森川先生の写真

も:僕はあだ名で呼ばれたりします。あだ名は“もりちゃん“。他にも変なあだ名で呼ばれることもありますね。休み時間だったら冗談も許しますが、それがいじめみたいなことであったり、人としてやっちゃいけないことをやったときだけ、めちゃくちゃ怒ります。それ以外は、怖がられてないと思います。例えば、女の子が字のきれいな書き方を教えてくれることもありますよ。

お二人とも学校では厳しくも親しみのある先生なんですね~

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ひみつエピソード


学校での様子を聞かせてもらいましたが、科学館の教室と学校の教室ではどんなところが違いますか。

あ:学校の教室では教える分野によってとっても得意なお子さんと、苦手なお子さんがいるのでみんなにわかるように授業のレベルを合わせて授業をします。でも、実験工房の教室のお子さんは、もう興味があるお子さんばっかりなので、少し高度なこともできるし、すごくいい気づきもたくさんあるんです。こっちがよく知らないような知識とか、算数的なセンスとか。今日のサイコロアートなんかでも、とてもいい作品が出ていました。

あと、科学館では保護者の方も一緒に授業を聞くことができて、学校と違って毎回が授業参観!一緒に授業を見ている保護者の方について、気にすることはありますか。

あ:来てくれている子どもはもちろんのこと、見てくださる保護者の方々にも満足してもらいたいという気持ちがあります。逆に、保護者の方の気持ちを掴んでいないと、お家で続けてやってもらえないので、保護者の方の反応はよく見ています。そのために、この紙(教室で配布するプリント)を作っています。実際作るのは大変ですが、渡すとその日のプログラムの内容だけでなく、「じゃあお家ではこういう風に作ればいいかな」と家での実践方法も理解してもらえます。お家に残る、っていうのがすごく大きいと思います。

持ち帰りプリントは、家に帰って試したい子どもたちにとって嬉しいお土産ですね。他にはどんなことがありますか。

あ:学校で感じることですが、保護者の方はもちろん先生の授業のやり方も見ていますが、一番大きいのは“先生が自分の子を見てくれてるかな”っというところだと思います。それは、浅い教員生活の中で感じることです。だから、イベントに来てくれた子ども達には、活動中に1日に1回は必ず声をかけるようにしています。

わくわくキッズの、大事なひみつですね。たしかに、教室に一緒に入ってお子さんを見ているお母さんお父さんの目って真剣です。

も:ただ、ときどき教室でできていない子がいるとき、わざと放置しているときがあります。「頑張れよ~」と思っているときに、保護者の方が先に教えてしまうこともあります。「あ~教えちゃった~」と思ってしまいますね。

そうですか。授業についていってない子も、先生たちが見守っているんですね。

ひみつのオススメ理科・科学

― ここでちょっとブレイク!普段学校の教室で教科書を使って授業をしているあべまり先生や森川先生に、教科書の使い方についてアドバイスを聞いてみました。すると、意外な一言が・・!

あべまり先生からのリカドク・ヒトコト

あべまり先生は、教材開発の会社で算数のテキストをつくった経験もあるとお伺いしましたが、学校ではどんな風に教科書を使っていますか。

あ:実は、私は学校の算数ではほとんど教科書を使いません。もちろん教科書の内容は扱いますが。教科書って、問題があってまとめがあってすごく分かりやすいけれど、授業の初めに答えまでわかっちゃうと、つまらないですよね。だから、生活の中での出来事と繋げて話しています。算数の問題は、身近なことから出る問題が多いからです。いろんな方法を使って解決して、そしてまた身近なことに使っていく、というのが算数の流れだと思います。例えば、掛け算を教えるとき、「先生、チョコレートを24個ももらったけど、そのうち4つを食べちゃった。じゃあ残りのチョコレートの数は?一緒に考えてくれる?」という風に先生のお話にします。もともと算数が苦手だったからそう思うのかな。

学校の算数の中でも、身近に置き換えにくかったり、教えにくい分野もありますか。

あ:ちょうど今、時計について研究雑誌に載せる予定なのですが、時計って情報が多くて子供たちにとってつまずきやすい分野です。長い針、短い針、目盛の細かいものや太いもの・・と沢山あって、そこから情報を掴み取るのが低学年の子にはすごく難しいんです。さらに、教える時間が短く2時間しかありません。1年生の終わりまでに○時○分という「時間」を教えて、2年生で○時~○時○分までという「時刻」を教えて「時間」と「時刻」の違いを教えます。

「時間」って触れないので教えるのが大変そう。時計には、科学館にある古い時計から万年時計みたいな時計までいろいろな時計がありますが、まずは身近な時計の読み方から教わっていくんですね。

あ:事前学習も大事です。帰りの会の5分間を使ってフラッシュカードで教えたり、感覚を養わせるために角度の形を覚えさせたりします。給食のおかわりの時間を読ませるのも楽しいです。

森川先生からのリカドク・ヒトコト

森川先生は算数や理科の教育プログラムの開発に関心があり、今でも研究を進めていらっしゃるそうですが、そんな森川先生から見た学校の教科書を教えてください。

も:僕は昔から学研のひみつシリーズとかをよく読んでいましたが、今の子を見ていると、すでにそういう本は読み漁っていたり、聞いたりしています。だから、特に理科では本を読んだ後に実物に触ってほしいなと思います。本は「鏡に当たったら光は反射する」というように結論はすぐわかるけど、それで実際に鏡と遊ぶ時間をもっと作ってほしいなと思います。今の子は忙しいから、経験がなかなかないんです。

そう思うきっかけがあったんでしょうか。

も:科学館でも、授業でも、「○○ってあるよね」と何かを紹介すると、「知ってる~」という反応が多いんです。ネットで知ってる、テレビで知ってる、学校で教わる知識は知っているけどその周辺がなかったりします。これから生きていく上でも、役に立てるには、より“まわり”を知ってほしいなと思います。

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今日の工房 舞台ウラ

授業づくりのひみつをもう少し聞かせてください。わくわくキッズの名物の1つに、授業の最初に行うアイスブレイクがありますよね。教室のみんなをひとつにするための工夫がたくさんあると思います。他にどんな工夫をしているか教えてください♪

あ:アイスブレイクの他には、同じチームと仲良くなることです。それも、いくつかに分けて行います。まずは先生と1対1のじゃんけんとかで、それから、チームを作って、その日の授業の流れに関わりがあって、しかもその日のプログラムに入りやすい簡単なゲームを行います。

も:あと、仲良くなりすぎちゃった子たちを、シャッフルすることもあります。当然、仲良くなった子同士は一緒にいたいと思いますが、そうすると初めて来た子が輪に入れないんです。あと、学校と違って年齢の幅が違うので、今日は学年ごとに分けた方がいいかな~とか、そういうことに気を遣いますね。学年ごとに仲良くなることは多いですので。

なるほど。たくさんの仲良しになるための工夫があるんですね。

あ:それから、授業の進行を滞らせちゃいそうな子がいたら、真剣に注意します。ちゃんとやってる子たちの学びを邪魔しちゃうと、そっちの方がハッピーじゃないし、遊んで邪魔している子達だって、その日楽しく学べることが学べなくなっちゃうから、そっちもハッピーじゃないし。今はやりの言葉でいうと、“Win-Winの関係”であるためには笑。私は注意すべきところは注意すべきと思います。

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みらい工房

わくわくキッズの授業は、みんながみんな「今日の教室が楽しくてよかったな」という風に帰っていく子が多いと感じたのはきのせいじゃなかったのかも?
最後に、わくわくキッズのみらいについて教えてください!もうすぐ2014年も終わってしまいますが、来年に向けてわくわくキッズから皆さんへのメッセージをお願いします!

「来年、さらに回数を増やして、子供の“わくわく”と“学び”を!!」by あべまり先生

2014年12月23日

40分にわたるインタビューはこれにて終了。あべまり先生、そして森川先生にもたくさんのひみつを教えてもらうことができました。インタビューに協力してくれた先生たち、そしてここまでお読みいただいたみなさんありがとうございました。次回もお楽しみに!

関連リンク

東芝未来科学館 〒212-8585 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地34 スマートコミュニティセンター(ラゾーナ川崎東芝ビル)2F

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